Googleのサービス
8月26日11時40分配信 ITmedia エンタープライズ
米Googleは8月25日(現地時間)、Gmailに音声通話機能を追加したと発表した。まずは米国とカナダのユーザーが、向こう数日間でこの機能を使えるようになる。
Gmailには以前(2008年11月)から、Googleアカウントを持つユーザー同士のビデオチャットや音声チャットを可能にする機能があったが、新機能ではGoogleのアカウントまたはGoogle Voiceの電話番号から普通の電話番号に電話をかけることができる。米国とカナダの通話は少なくとも年内は無料で、日本をはじめとするほかの国への通話は1分当たり2セント程度に設定する計画という。Google Voiceの電話番号であれば、Gmailで電話を受けることも可能だ。
先行するIP電話サービスのSkypeの場合、普通電話に発信するには月額1ドル9セントの基本料金を支払う必要があり、国際電話の料金は1分当たり2.1セントからとなっている。Googleは「先行するIP電話プロバイダーとの料金比較表」を公開している。
Skypeは8月に株式公開を申請しており、「Skype Manager」などをリリースしてエンタープライズ市場への参入を狙っている。GoogleがGmailに通話機能を組み込み、企業向けGoogle Appsで利用できるようにすれば、Skypeへの脅威になるだろう。Googleは「Google Appsにはまだこの機能は追加していないが、今後利用可能範囲を拡大していく」としている。
同機能を使うには、GmailやiGoogleでのビデオチャットを可能にするツール「voice and video chat」をインストールする必要がある。使い方は、GmailのChatリストに表示される「Call phone」をクリックし、表示されるダイヤルパネルで相手の電話番号かアカウント名を入力する。【佐藤由紀子,ITmedia】