かつお節、刺身、たたき。様々な形で日本人が食してきた魚が、カツオだ。赤身だけでなく、あらゆる部位を人びとが食材にしてきたことを前篇で紹介した。
だが現代、カツオを冷凍して加工する工程では、電動ノコギリで赤身以外の部位は取り除かれる。赤身以外の骨、皮、血合などは、混ざり合った「削り粉」となり、人に食べられることはほぼなくなっている。赤身4割に対して食べられない部分は実に6割にもなる。
この現状に対して、静岡県水産技術研究所は、2009年度から2011年度にかけて「カツオ丸ごと食用化プロジェクト」に挑んだ。ほぼ食べられることなく飼肥料になっていた「削り粉」を、どのように食用化するのだろうか。
「食用でない6割の部分を食用に」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36191