日本の老舗一覧
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MONEYzine 9月19日(日)10時40分配信
創業100年以上の長寿企業が注目されている。帝国データバンクが8日に公表したレポートによれば、長寿企業は8月時点で日本全国に2万2219社も存在する。
最古の長寿企業は、飛鳥文化時代の578年に創業した金剛組(大阪府、木造建築工事業)だ。以下、587年創業の池坊華道会(京都府、生花教授業)、 705年創業の西山温泉慶雲舘(山梨県、旅館経営業)と続く。金剛組は2006年に廃業の危機を迎えたが、同業者の支援を受け、新「金剛組」として事業を継続することができた。
業歴1000年以上の企業は7社存在する。江戸時代より前に創業された企業ということで絞れば、200社近くにも達する。9割の長寿企業は、江戸時代末期以降に創業しており、業歴は100~150年だ。
都道府県別で見ると、1位は東京都で2058社とダントツの多さになっている。以下、愛知県、大阪府、京都府、新潟県がそれぞれ約1000社で続く。新潟県に長寿企業が多いことに驚かれるかもしれないが、明治初期には新潟県は日本で一番人口の多い県だった。
業種別で見ると、製造業、卸売業、小売業で全体の8割近くを占める。長寿企業の多くは中小企業だが、歴史の荒波や景気変動などをたくましく生き抜いてきた。
世界でも日本の長寿企業は突出している。ヨーロッパ最古の企業は、1369年に創業したイタリアのエトリーニ・フィレンツェ社(金細工メーカー)であり、金剛組には遠く及ばない。また、中国最古の長寿企業も、1669年創業の北京同仁堂(漢方薬業)だという。国内政治が安定せず、植民地になったことなども影響して、日本以外のアジアには長寿企業が少ないとされる。
日本の長寿企業に代々伝わる家訓も特徴的だ。たとえば、「不義にして富まず」「良品は声なくして人を呼ぶ」「諸相場或ハ是ニ類似之所業堅く禁止之事」といった家訓を持っている(野村進著『千年、働いてきました──老舗企業大国ニッポン』による)。
長期的な信用を重んじ、あくまでも伝統的な本業を中心線にしながら、絶えず時代に合わせて新しい領域に挑戦し、マネジメントについても革新を怠らない。こういった点が、日本の長寿企業が存続する秘訣となっている。
(宮島 理)
特別企画 : 創業100年以上の「長寿企業」実態調査
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p100902.pdf
創業100年以上の「長寿企業」、全国に2万2000社
~ 長寿トップは西暦578年創業の金剛組、創業500年超は39社 ~
9月20日は「敬老の日」。国民の祝日に関する法律によれば、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを主な趣旨とする。社会への貢献という意味では、人も企業も同じであり、業歴を重ねた企業には戦争や災害など幾多の困難を乗り越えてきた強さがある。
帝国データバンクでは、2010年8月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(130万社収録)などから、創業100年以上の企業(個人経営、各種法人含む)を集計し、創業時期別、都道府県別、業種別に分析を行った。なお、同様の調査は今回が初めてとなる。
1.創業100年以上の「長寿企業」(個人経営、各種法人含む)は、2010年8月時点で2万2219社にのぼった。創業が最も古かったのは、寺社仏閣建築の「金剛組」で西暦578年
2.創業時期別では、創業300年超が605社(2.7%)、同500年超が39社(0.2%)
3.都道府県別では、「東京都」(2058社、9.3%)がトップ。2位は「愛知県」(1211社、5.5%)
4.業種別では、「小売業」(6279社、28.3%)がトップ。酒小売、呉服小売など目立つ
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(wikipedia参照)