第5回『野菜ソムリエサミット』
http://vf.way-nifty.com/summit/2010/12/index.html
越季(こしき)
http://www16.ocn.ne.jp/~koshiki/index.html
新潟日報2011年2月1日
「雪蔵ニンジン」全国審査会で入賞、十日町産雪室で熟成・雪蔵ニンジン 野菜のプロお墨付き。
十日町市の農家が生産し、南魚沼市の食品加工会社が小千谷市の雪室で熟成させた「雪蔵ニンジン」がこのほど、日本野菜ソムリエ協会が主催する「野菜ソムリエサミット」の食味審査で入賞した。野菜のプロたちによる味のお墨付きに、生産者らは「うれしい限り」と喜んでいる。
同協会は野菜に詳しい「野菜ソムリエ」の資格認定などをしている。野菜ソムリエサミットは農業の活性化を目指した取り組みで、2007年から開いている。
今回のテーマはニンジンで、全国から24の団体・個人が出品した。協会が選んだ野菜ソムリエ17人が食感、甘み、香り、外観などを審査、順位を付けた。
雪蔵ニンジンは生の味を競う部門で3位、蒸した味を競う部門で5位に入賞した。審査員は「加熱すると煮込んだようなうま味がある」「歯切れが良い」などと評価した。
雪蔵ニンジンは長さ20センチほどで甘みが強い品種「ひとみ五寸人参(にんじん)」を利用。十日町市新里の農家、大島実さん(54)が栽培し、南魚沼市の食品加工会社「越季」が雪室で2カ月ほど貯蔵した。
同社によると、雪室の中は適度な温度と湿度が保たれ、野菜の甘みが増し、青臭さが抜けるという。同社は2年ほど前から生産を始め、主に首都圏の高級食料品店に出荷。入賞をきっかけに問い合わせが増え、現在は品薄の状態だという。
山田光一社長(62)は「作った者としてうれしい。生産量を増やし、多くの人に食べてもらいたい」、大島さんは「これからも味に自信をもって出荷していきたい」と語った。