南魚沼産コシヒカリ 3.25 08:32 産経ニュース
3月末で営業を終えるグランドプリンスホテル赤坂(東京都千代田区)が、4月上旬から福島第1原発の避難者を受け入れる意向を都に申し出ていたことが24日、分かった。石原慎太郎知事が記者会見で明らかにした。期間は6月30日まで。
「赤プリ」の愛称で親しまれる同ホテルは3月末で閉館、その後解体の予定だったが、解体までの期間、福島県民に全客室を避難所として提供する。広さ23.5平方メートルのシングルルームから91平方メートルの和室スイートルームまで約700室で、最大1600人程度を収容できる。
同ホテルを運営するプリンスホテルは「被災者の皆様の安全、健康と、被災地の1日も早い復旧をお祈り申し上げます」とコメント。石原知事は「避難者のために大いに役立つ。福島県と連携して受け入れを進めていきたい」と話した。
総務省によると、東日本大震災で被災者が身を寄せるために用意された施設の収容規模は岩手、宮城、福島の3県をのぞく44都道府県で計約20万人に達している。
内訳は都道府県の公営施設9万8000人、市町村営施設7万5000人、民間施設3万人程度で、大規模な集会場などが多い。長期間にわたって受け入れ可能な公営住宅戸数は、44都道府県で計1万7000戸だった。