としまえん
堤義明
2011年9月14日 ゲンダイネット
五輪招致で堤義明氏とウラ約束? <50年以上放置されてきたのに…>
突如浮上した東京都による遊園地「としまえん」の買収話。22ヘクタールの広大な敷地を丸ごと買い取り、防災拠点として都立公園に整備する計画で、10年以内の事業認可を目指すという。
としまえんの土地は1957年から「練馬城址公園」として整備する計画があった。50年以上放置されてきたのに、なぜここへきて急に動き出したのか。買収額も数百億円は下らず、ベラボーな額になるのは確実。都庁内でもいぶかしがる声しきりで、さまざまなウワサが飛び交っている。
そのひとつは、五輪誘致に絡んで石原知事がとしまえんの元オーナー、堤義明氏と手を結んだというものだ。
「元JOC会長の堤さんは、今年7月にJOCから特別表彰を受け、久しぶりに表舞台に出てきました。今も五輪には関心があるようで、失敗した16年五輪招致の時も、石原知事に直接電話で助言をしていたそうです。今回『としまえん』を買収するのは、堤さんが20年五輪招致でウラで動く代わりに、都が西武グループの再建を支援するという合意があるのではないかというのです。『としまえん』を五輪会場のひとつにするのでは、という話も聞こえてきます」(都庁事情通)
証券取引法違反でグループを追われた堤氏だが、今も「としまえん」を保有する西武ホールディングス(HD)の大株主だ。西武HDは再上場を目指す再建途上の会社。そんな事情から、石原―堤の“談合”が囁かれているのである。
「かつて西武が持っていた港区の芝白金迎賓館を都が『庭園美術館』として買い取った時、公明党がパイプ役となったことがありました。だから今回も公明党が絡んでいるのかとか、いろいろ言われていますよ」(前出の事情通)
西武HDは「都からは一切、話はない。としまえんを売却する予定もない」とコメントしている。いずれも噂レベルの話らしいが、買収話が急浮上したウラに一体なにがあったのか。都議会はしっかり調べるべきだ。