山崎製パンが、全国農業協同組合連合会(JA全農)と提携し、地域農協の直売所や購買所などの店舗100店以上を今後2~3年以内に、同社が展開する小型コンビニエンスストア「ヤマザキショップ(Yショップ)」に転換させる計画を進めていることが3日、分かった。転換後も店舗運営は農協側が手掛ける。
農産物以外の品ぞろえを充実させ、店舗の採算を改善したい農協側と、販売網の拡大を狙う山崎製パンの思惑が一致した。農協店舗の転換は大手コンビニも協力しているが、農協の中央組織と連携し大規模に進めるのは山崎製パンが初めて。
農村部などで近くにスーパーなどの商業施設がなく、買い物に不自由する「買い物弱者」対策の面もある。
山崎製パンは、これまで各地の農協と個別に交渉し、30店を超える購買所をYショップに転換。今後の店舗展開を加速させるため、農林中央金庫の仲介でJA全農と手を組むことにした。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/09/03/kiji/K20120903004037410.html